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コラム

2025.05.01

ルリヤッコの魅力と飼育のポイント

こんにちは。

群馬県高崎市の熱帯魚の水槽レンタル・メンテナンスサービス専門店「美ら海」です。

本日は「ルリヤッコの魅力と飼育のポイント」について解説いたします。

ルリヤッコとはどんな魚?

鮮やかな体色が特徴の小型ヤッコ

ルリヤッコは、インド太平洋地域に広く分布する小型の海水魚で、ヤッコ類の中でも特に飼育しやすい種類として知られています。
正式な学名はCentropyge bispinosaで、英語圏では「コーラルビューティーエンゼルフィッシュ(Coral Beauty Angelfish)」と呼ばれることもあります。

最大体長は10cm前後とコンパクトながら、体の前半部は鮮やかな青、後半部は明るいオレンジ色に染まる美しいコントラストが特徴です。
この体色は個体によって青の面積が広かったり、オレンジの色味が強かったりと、微妙な個体差があり、選ぶ楽しみもあります。

自然界での暮らし

自然下では、サンゴ礁や岩礁地帯の隙間を拠点に、小さな縄張りを持って暮らしています。
藻類や小型無脊椎動物を捕食しながら、狭い空間を器用に泳ぎ回るため、隠れ家の多い環境を好みます。

性格は温和ですが、テリトリー意識を持つため、同種や近縁種との接触には注意が必要です。

飼育に適した水槽環境

小型水槽でも飼育可能だが余裕を持たせたい

単独飼育であれば45〜60cm水槽でも十分に飼育可能です。
ただし、ストレス軽減や自然な行動を引き出すためには、より広い水槽(90cmクラス以上)を用意するのが理想です。

水槽内にはライブロックを多めに配置し、隠れ家となる空間を作ることで安心して行動できるようになります。
隠れる場所と泳ぐ空間のバランスをとることが、長期飼育成功のポイントです。

水質管理とろ過の重要性

ルリヤッコは丈夫な魚種ではありますが、白点病などの発症リスクを減らすためにも、常に安定した水質を保つことが重要です。

理想的な水質は次のとおりです。

水温:24〜27℃

比重:1.023〜1.025

pH:8.1〜8.4

硝酸塩:10ppm以下を維持

プロテインスキマーの導入や定期的な水換えによって、安定した飼育環境を維持しましょう。
特にライブロックを多用する場合は、デトリタスの蓄積にも注意が必要です。

食性と給餌のポイント

雑食性で餌付きは良好

ルリヤッコは藻類や小型無脊椎動物を食べる雑食性であり、人工飼料にも比較的早く慣れる魚です。

おすすめの給餌メニューは以下の通りです。

・マリンフード(植物質を含む粒状・フレーク状)

・冷凍ブラインシュリンプ

・冷凍コペポーダ

・乾燥海藻(クリップで与える)

植物質を意識的に取り入れることで、腸内環境が整い、体色維持や健康増進に役立ちます。
1日2回を目安に、食べ残しが出ない程度の量を与えることが基本です。

混泳と性格の特徴

基本は温和、だがヤッコ同士には慎重さを

ルリヤッコは基本的に温和であり、クマノミ、テンジクダイ、ハゼ、小型スズメダイなどとの混泳に適しています。

一方で、ヤッコ同士の混泳には注意が必要です。
同属のヤッコ類や、体色が似ている魚との間では縄張り争いが発生しやすいため、水槽のサイズとレイアウトを工夫してストレスを軽減させましょう。

特に小型水槽では単独飼育を基本とし、大型水槽の場合のみ慎重に検討するのが安全です。

飼育の楽しさと注意点

ルリヤッコの魅力は、やはりその鮮やかな体色と優雅な泳ぎにあります。
小型ながら水槽内でよく目立ち、観賞魚として非常に高い満足感を得ることができます。

一方で、次のような注意点も把握しておくと安心です。

・環境変化による白点病リスク

・サンゴをついばむ個体がいる場合がある

・テリトリー争いを避けるための環境設計が必要

これらを意識すれば、丈夫で飼いやすい、長期間楽しめるパートナーとなるでしょう。

まとめ

ルリヤッコは、色鮮やかな体色と丈夫さを兼ね備えた小型海水魚です。
「コーラルビューティーエンゼルフィッシュ」として海外でも親しまれており、インテリア性と飼育しやすさを両立した魚種として高い人気を誇ります。

安定した環境と適切なケアを心がければ、長く美しい姿を楽しめるでしょう。
水槽に鮮やかな彩りと癒しを加えたい方に、ぜひおすすめしたい存在です。

投稿者プロフィール

美ら海スタッフ
美ら海スタッフ
美ら海は群馬県高崎市にあるアクアリウム水槽のレンタル・メンテナンスのプロフェッショナル。喜びと癒しの空間をプロデュース!ちむどんどん水槽で沖縄の海を演出いたします。