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コラム

2024.12.25 (更新日:2025.04.10)

カクレクマノミの魅力と飼育のポイント

こんにちは。

群馬県高崎市の熱帯魚の水槽レンタル・メンテナンスサービス専門店「美ら海」です。

本日は「カクレクマノミの魅力と飼育のポイント」について解説いたします。

カクレクマノミについて

愛される理由

カクレクマノミは、映画『ファインディング・ニモ』のモデルになったことで世界的に有名になりました。その鮮やかなオレンジと白いバンド模様、ユニークな泳ぎ方が見る人を惹きつけます。さらに、共生するイソギンチャクとの独特な関係が、他の海水魚とは一線を画しています。初心者からベテランまで多くのアクアリストに愛される理由は、見た目の美しさだけでなく、比較的飼育しやすい点にもあります。

基本情報

まずは、カクレクマノミの基本的な情報を押さえましょう。

 ・学名:Amphiprion ocellaris

 ・分布:インド太平洋のサンゴ礁

 ・体長:成魚で約6〜10cm

 ・寿命:水槽内では約5〜10年

 ・性格:温和で飼育しやすいが、縄張り意識が強い場合もあり。

特に注目すべき点は、カクレクマノミの性転換能力です。すべての個体がオスとして生まれ、群れの中で最も大きな個体がメスに変わるというユニークな性質を持っています。

飼育のポイント

飼育環境のポイント

カクレクマノミを健康に飼育するには、適切な環境を整えることが重要です。以下のポイントを押さえましょう。

水質の管理

 ・水温:24〜27℃

 ・pH:8.1〜8.4

 ・比重:1.020〜1.025

水槽サイズ

 最低でも60cm水槽を推奨。小型水槽でも飼育可能ですが、水質が不安定になりやすいため注意が必要です。

イソギンチャクの導入

 カクレクマノミはイソギンチャクとの共生関係で有名ですが、必須ではありません。ただし、導入する場合は、タマイタダキイソギンチャクやハタゴイソギンチャクなどを選ぶと良いでしょう。

濾過と水流

 十分な濾過能力と穏やかな水流を確保することがポイントです。

餌と与え方

カクレクマノミは雑食性で、人工飼料から冷凍フード、生のエビまで幅広い餌を受け入れます。

 主な餌 市販のマリンフード、冷凍アルテミア、ブラインシュリンプなど。

 餌の頻度: 1日1〜2回、食べきれる量を与えます。

栄養バランスを考え、複数の種類の餌をローテーションさせると、健康を維持しやすくなります。

飼育のメリットと注意点

 メリット

 初心者でも比較的飼育しやすい。

 魚自体が丈夫で環境への適応力が高い。

 イソギンチャクとの共生関係が観察できる。

 注意点

 水質の悪化に弱いので、定期的な水替えが必須。

 他の魚との混泳は慎重に。特に同じクマノミ科の魚や攻撃的な魚との相性には注意が必要です。

 繁殖について

 繁殖を目指す方へ

カクレクマノミは水槽内での繁殖も比較的容易な海水魚です。

 ペアの選び方 カクレクマノミは自然にペアを形成しますが、個体間の相性が重要です。

 産卵環境の整備 水槽内に平らな岩やセラミックプレートを用意し、産卵場所を提供します。

 卵のケア 卵は約1週間で孵化しますが、稚魚を育てるにはブラインシュリンプのような小型の生餌が必要です。

まとめ

カクレクマノミは、その美しさとユニークな性質から、海水魚飼育の入門種としても最適です。適切な環境とケアを提供すれば、長期間にわたりその魅力を楽しむことができます。これから海水魚飼育を始めたい方にとって、カクレクマノミは間違いなくおすすめの選択肢です。美しいサンゴ礁の世界を水槽で再現しながら、カクレクマノミとの共生を楽しんでみてはいかがでしょうか?

投稿者プロフィール

美ら海スタッフ
美ら海スタッフ
美ら海は群馬県高崎市にあるアクアリウム水槽のレンタル・メンテナンスのプロフェッショナル。喜びと癒しの空間をプロデュース!ちむどんどん水槽で沖縄の海を演出いたします。